「兄弟殺された」と銃撃犯=犯行記録の動画見つかる―仏

 【パリ時事】フランス南西部で計7人が殺害された連続銃撃事件で、警察との銃撃戦の末に死亡したモハメド・メラ容疑者(23)が犯行の模様を記録した動画が22日、捜査当局によって確認された。捜査幹部の話としてAFP通信が報じた。容疑者は最初の事件で、標的となった仏軍兵士に向かって「お前は俺の兄弟たち(同胞)を殺した。今度は俺がお前を殺す」と叫んだとされる。
 最初の事件は11日にトゥールーズ郊外で起き、私服姿の兵士が銃弾2発を浴びて死亡した。また、約50キロ離れたモントーバンで15日、仏軍兵士2人が犠牲になった事件の動画では、容疑者は殺害後、バイクで現場を離れながら「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫んだという。
 メラ容疑者はさらに19日、トゥールーズユダヤ人学校で子供3人と教師の計4人を殺害した。目撃者の話として、犯行に及ぶ容疑者がスポーツ用の小型ビデオカメラを首から下げていたことが分かっており、捜査員が容疑者のアパートに突入した際、カメラを押収していた。