地下生き埋め、6日ぶり救出=ペルー鉱山落盤事故

 【サンパウロ時事】南米ペルーの鉱山で今月5日に落盤事故に遭い、地下約200メートルに閉じ込められていた作業員9人が11日、事故発生から6日ぶりに無事救出された。軽い脱水症状がみられるが、いずれも体調に大きな異常はないという。
 事故発生後、救助当局は地上からホースを通じて食料や水、酸素を地下に供給。生き埋めとなった作業員らも自力で穴を掘り進めるなど、懸命に脱出を試みていた。
 作業員は事故が起きた南部イカ州カベサデネグロ鉱山で、認可なしに金や銅を採掘していた。救助活動を現場で見守ったウマラ大統領は、無認可の鉱山操業が作業員の安全を損ねているとして、取り締まりを強化する考えを示した。