北朝鮮国営テレビ、金正恩氏が朝鮮人民軍幹部らと金総書記のひつぎへ弔問した様子を放送

北朝鮮の国営テレビは25日未明、金正日総書記の三男で後継者の正恩(ジョンウン)氏が、労働党の中央軍事委員会や朝鮮人民軍の幹部らとともに、金総書記のひつぎへ弔問した様子を臨時ニュースで放送した。正恩氏が金総書記のひつぎへ弔問するのは、今回が3度目となる。
朝鮮中央テレビが、午前0時半すぎに臨時で伝えた正恩氏の3度目の弔問では、正恩氏の両脇に、労働党の中央軍事委員会や朝鮮人民軍の幹部らが軍服姿で整列し、遺体に向かい、一斉に一礼する姿が確認できる。
放送では、これまで金総書記にだけ使われていた「革命武力の最高指導者」という言葉で正恩氏を表現、権力の継承を印象づける狙いがあるものとみられる。
また、正恩氏の叔父で、金総書記の義理の弟・張成沢(チャン・ソンテク)氏の肩章に、星が4つあるのが確認されることから、妻で金総書記の妹・慶喜(ギョンヒ)氏と同様、大将の称号が与えられたものとみられる。
一方、23日深夜に放送された2度目の弔問で、慶喜氏は、正恩氏から2人置いて4番目に立ち、5番目に名前を読み上げられたことから、序列が14位から5位に上がったとみられている。
こうした中、北朝鮮の2012年のカレンダーで、4月4日が祝日を示す赤字で表記されていることがわかった。
正恩氏の誕生日とされる1月8日は特別扱いになっておらず、4月4日が正恩氏の誕生日ではないかとの憶測も出始めている。