金大中氏夫人らが訪朝=正恩氏、応対するか注目

【ソウル時事】韓国の故金大中元大統領の李姫鎬夫人と玄貞恩・現代グループ会長は26日朝、金正日労働党総書記の弔問のため陸路で北朝鮮入りした。同日午後に平壌で弔問を行い、27日に帰国する。28日の告別式には参列しない。
 朝鮮中央通信は26日、一行が平壌に到着したと報じた。
 金大中氏は2000年6月に訪朝し、金総書記と初の南北首脳会談を行っており、後継指導者の金正恩氏が李夫人らに直接応対するかどうかが注目される。正恩氏の応対次第で、南北関係改善の契機となる可能性もある。
 李姫鎬夫人の代理人は出発前、正恩氏と会う予定があるかや、韓国政府からメッセージを託されたかどうかを問う記者団の質問に「純粋な弔問だ」とだけ答えた。
 代理人は「夫(金大中氏)が09年8月に死亡したとき、金総書記が弔問特使団をソウルに送ってくれたので、弔問するのが道理だと考えた。われわれの訪朝が南北関係改善への助けとなることを望む」との李夫人のメッセージを読み上げた。