ベルギー無差別殺傷、犯人所有物置に女性他殺体

 【リエージュ(ベルギー東部)=工藤武人】ベルギーのリエージュで13日、武装した男が買い物客らに向けて手りゅう弾を投げ銃を乱射した。

 検察当局などによると、3人が死亡、約125人が負傷した。男は犯行後に自殺した。

 死亡したのは、1歳5か月の女児と10歳代の少年2人。

 捜査当局によると、男は地元在住のノルディン・アムラニ容疑者(33)。同容疑者が所有する物置からは、45歳の女性の他殺体が見つかったという。

 犯行直後は複数犯との見方もあったが、テロ組織などとの関係は確認されず、当局はアムラニ容疑者の単独犯行と断定した。同容疑者は、2008年に武器の大量不法所持や大麻の違法栽培の罪で懲役4年10月の実刑判決を受けて服役し、昨年10月、仮釈放された。

 同容疑者は13日、事情聴取のため、警察への出頭を求められており、犯行動機と関連がある可能性がある。