軍統治批判、エジプトデモが10万人規模に

 軍による統治を批判するエジプトのデモは22日、若者グループなどの呼びかけによって首都・カイロで10万人規模に達し、来週の議会選挙を前に混乱が拡大している。

 カイロ中心部の広場には22日、10万人以上が集まり、抗議の声を上げた。こうした事態を受け、エジプトを暫定統治する軍の最高評議会・タンタウィ議長が22日夜にテレビ演説を行い、「我々は権力の座を求めていない」と述べ、来年7月までに大統領選挙を実施した後、速やかに権限を移譲する考えを強調した。

 しかし、広場に集まった人々からは演説後に怒りの声が上がるなど事態収拾にはつながっておらず、混乱は一層拡大しそうだ。