プーチン首相に「大ブーイング」=前代未聞、政権動揺―ロシア

【モスクワ時事】モスクワで行われた総合格闘技の試合会場にロシアのプーチン首相が姿を見せた際、約2万人が詰め掛けた観客席から「大ブーイング」が起こった。来年3月の大統領選を控えたプーチン氏の顔に泥を塗る前代未聞の事態として、政権を動揺させている。
 日本でも有名なエメリヤーエンコ・ヒョードル選手(ロシア)とジェフ・モンソン選手(米)が対戦した20日の試合で問題は起きた。
 22日付の英字紙モスクワ・タイムズや動画サイト「ユーチューブ」の映像によると、ヒョードル選手の勝利後、首相がリング上でスピーチしようとマイクを握ったところ、会場から罵詈(ばり)雑言とともに大きなブーイングが発生。同紙は「プーチン氏の声は少し震えていたようだ」と伝えた。