タイ洪水被害 養殖場から逃げるなどしたワニが住民の生活を脅かす

タイの洪水では、養殖場から逃げるなどしたワニが住民の生活を脅かし、問題となっている。
バンコク市内では、浸水した住宅街でワニを目撃したとの通報が相次いでいる。
通報を受けたハンターたちは、現場に直行し、捕獲作業にあたる。
ハンターの1人、チャリオーさん(42)は、タイで最も優れたワニ使いだといわれ、20回の出動で8匹のワニを捕らえることに成功している。
チャリオーさんは「ワニにかまれて、19針縫った。長い間、手で捕まえていたからね」と話した。
チャリオーさんは、ワニショーでのパフォーマンスを本業にしている。
手や顔をワニの口の中に入れたり、ワニを持ち上げたりして観客を楽しませるため、ワニにかまれるのは日常茶飯事で、危険な捜索にあたれるのも、ワニの生態を知り尽くしているからだという。
ワニハンターは、ワニが水面下で動いていると指摘、仕掛けていたわなを確認すると、針についていたはずの鶏肉は、すっかりなくなっていた。
洪水で、水が汚れているため、ワニの捕獲は容易ではない。
住民たちがワニの恐怖におびえながらの生活を続ける中、ハンターたちは休日返上で捕獲作業を続けている。