“連れ去り”邦人女性 娘を米国に戻すのに合意

長女を日本に連れ去ったとしてアメリカで逮捕・起訴された日本人女性が、娘をアメリカに戻す代わりに罪を軽くすることで合意しました。

 女性(43)は、ニカラグア人の元夫、モイゼス・ガルシアさん(39)が離婚訴訟を起こした2008年に、当時、住んでいたアメリカから長女(9)を連れて日本に帰国して指名手配されていました。今年4月、女性は永住権の更新のために訪れたハワイで逮捕され、ウィスコシン州の裁判所に親権妨害罪で起訴されていました。21日の裁判で女性は、現在、日本で暮らす長女を30日以内に親権を持つ元夫側に戻すことに同意しました。検察側はこれと引き換えに最大、禁錮12年6カ月が可能だった量刑を3カ月間の保護観察に軽減することに同意しました。2人は日本でも親権をめぐる法廷争いを行っていて、大阪高裁で審理が続いています。