10代の若者、61時間ぶり救出…トルコ地震

【エルジシュ(トルコ東部)=三好範英】トルコ東部で23日発生した地震による死者数は、ロイター通信によると25日夜(日本時間26日未明)現在459人に達した。

 26日午後(同夜)には、がれきの下敷きになった人々の生存率が急激に下がるとされる発生後72時間を迎えることから、懸命の捜索・救出活動が続いている。

 AP通信によると、26日未明には、がれきの下から10代の若者が地震発生以来61時間ぶりに助け出された。

 25日には日本の国際医療NGO(民間活動団体)「AMDA(アムダ)」の医師2人が被災地入りした。到着した渕崎祐一医師(67)(内科)と大類隼人医師(30)(外科)は早速、エルジシュ郊外のスポーツセンターに設置された被災者対象の救急病院を視察。ここには連日約1000人の患者が訪れ、8割が外傷だが、今後は感染症の流行も懸念される。渕崎医師は「多くの人が家を失って劣悪な環境で生活しており、当然(感染症の)発生が予想される」と危機感を表す。