タイ洪水、バンコク全域が浸水の可能性

タイのインラック首相は、「首都に迫る大量の水をコントロールすることは不可能だ」として、首都・バンコク全域が洪水によって浸水する可能性が高まっていることを明らかにしました。

 首都・バンコクでは25日、北部にあるドンムアン空港で浸水が始まり、11月1日までの空港の閉鎖が決まりました。浸水被害の拡大を受け、インラック首相は25日夜、テレビ演説を行い、中心部を含むバンコク全域が浸水する可能性について言及しました。最悪の場合、地域によっては1.5メートルの浸水被害が出る可能性もあるとしています。

 今週末にも大潮の影響でチャオプラヤ川が氾濫するおそれがあることから、タイ政府は27日からの5日間を休日にすることを決め、浸水に備えるよう住民に訴えています。(26日11:19)