米国がイランに「仮想大使館」開設へ、国民と直接交流

[ワシントン 26日 ロイター] クリントン国務長官は26日、イランに「バーチャル(仮想)大使館」を開設する計画であることを明らかにした。両国は断交中だが、ネット上の仮想大使館を通じ、イラン国民向けにビザや留学などに関する情報を直接提供するとしている。

 英BBCのペルシャ語放送と米政府の海外向けラジオ放送ボイス・オブ・アメリカのインタビューでクリントン長官は、両国関係は緊張しているものの、イラン国民との交流の場は広げたいと開設の理由を説明。「イラン国民、とりわけ若者たちに、はっきりと伝えたい。米国とあなた方との間にいさかいは存在しないと。われわれはあなた方の願望を支援したい」と述べた。

 仮想大使館は年内にも開設予定で、長官は「もし明日にもイラン政権が心変わりするようなことがあればうれしい」とも語った。