サルコジ大統領が選挙敗北の可能性に言及、落選なら政界引退も

[パリ 24日 ロイター] 今春の仏大統領選で再選を目指すサルコジ仏大統領が、選挙で権力の座から追われる危機に直面していると認める発言を行ったことが明らかになった。

複数の地元メディアが24日、大統領が前週末に仏領ギアナを訪問した際に、側近と同行記者団を前にオフレコで行った「とにかく私は瀬戸際に立っている。人生で初めて、キャリア終了の危機に直面している」との発言を報道した。

強気な言動で知られるサルコジ氏だが、4月22日と5月6日の2段階で実施される大統領選でもし敗北すれば、政治をやめて1週間のうち4日が休みという静かな生活に入るだろうと語った。

日刊紙のルモンドとフィガロによると、同氏は「どちらにせよ、私は生活を完全に変えるだろう。皆さんはもう私の動静について聞くこともなくなるだろう」と述べた。

サルコジ大統領の支持率は大統領選を控えて低迷しており、世論調査でも数カ月にわたって最大野党の社会党公認のフランソワ・オランド前第1書記に大きく水をあけられている。