韓国市民団体が北朝鮮への食糧支援開始、金総書記死去後初めて

[27日 ロイター] 韓国の市民団体が27日、小麦粉250トンを北朝鮮の子どもたちに届けるため、トラックで北朝鮮内に入った。北朝鮮への食糧支援の実施は、昨年12月の金正日総書記の死去後初めて。

同団体によると、小麦粉は黄海北道保育所や小学校などに配送される。韓国当局者7人が同行し、うち2人は配送を監視するため軍事境界線に近い開城にとどまるという。

韓国の李明博大統領は就任した2008年、北朝鮮に対し非核化などを求めて、同国への食糧支援を停止していた。

一方、北朝鮮は金総書記の死後、李政権は「同じ民族の指導者の死を悼む礼儀が足りない」などと好戦的な言葉を用いて非難していた。