ギングリッチ氏が大勝=序盤決戦、ロムニー氏下す―共和候補指名争い・米大統領選

 【チャールストン(米サウスカロライナ州)時事】米大統領選の共和党候補者指名争いで序盤戦のヤマ場となった南部サウスカロライナ州の予備選は21日行われ、ギングリッチ元下院議長(68)がロムニーマサチューセッツ州知事(64)らに大差をつけ、勝利した。
 ギングリッチ氏は開幕戦のアイオワ州党員集会(3日)と第2戦のニューハンプシャー州予備選(10日)でともに4位に終わった。第3戦となった今回、初勝利を収めたことで、挽回に向け大きな足掛かりをつかんだ。
 同氏は21日夜、州都コロンビアで支持者を前に演説し、「この勝利の勢いを(次戦の)フロリダ州につなげなければならない」と強調。候補者レースを勝ち抜くには資金や組織の力が必要だと訴え、支援を呼び掛けた。
 ロムニー氏は当初、アイオワ州党員集会で勝利したとされ、ニューハンプシャー州予備選の圧勝と合わせ、独走態勢を築いた。ところが後にアイオワ州の結果が訂正され、サントラム元上院議員の勝利が宣言された。
 サウスカロライナ州予備選でもロムニー氏が敗北したため、候補者レースの不透明感は一段と増した形。同氏は21日夜、支持者に向かい「(指名獲得まで)長い道のりと多くの課題がある」と語り、態勢立て直しの必要性を訴えた。
 得票率はギングリッチ氏40.4%、ロムニー氏27.9%。3番手は17.0%のサントラム氏(53)で、13.0%のポール下院議員(76)が最下位の4位だった。サントラム、ポール両氏はそれぞれ選挙戦を継続する方針を表明した。