タイム誌の今年の人に「抗議者」、中東民主化デモで変革もたらす

[ニューヨーク 14日 ロイター] 米タイム誌は14日、2011年の「パーソン・オブ・ザ・イヤー(今年の人)」に、中東各地の長期政権を崩壊に追い込んだ抗議デモなどに参加した「プロテスター(抗議者)」を選んだと発表した。

選考理由について、タイム誌編集者のリチャード・ステンゲル氏は、「彼らは文字通り、個人の行動が共同体に大きな変革をもたらすという考えを具現化した」などと語った。

今年は世界のさまざまな地域においてかつてない規模でデモ活動が展開され、中東では「アラブの春」によってチュニジア、エジプト、リビアなどで長期政権が崩壊したほか、シリアではなお民主化運動が続いている。また、米国でも「ウォール街を占拠せよ」をスローガンに、反格差社会デモが行われた。