米大統領選の共和党候補ケイン氏、セクハラに続き不倫疑惑も浮上

[ワシントン 28日 ロイター] 来年11月の米大統領選で共和党候補指名獲得を目指す実業家ハーマン・ケイン氏に28日、セクハラ問題に続いて今度は不倫疑惑が浮上した。46歳の女性が、米アトランタのテレビ局に13年間交際を続けていたと暴露した。

最近まで共和党の候補者レースでトップを走っていたケイン氏だったが、これまで4人の女性がセクハラを受けたと告白するなど、スキャンダルの影響で首位を陥落していた。

 今回不倫を暴露したのはジンジャー・ホワイトさん。FOX系列のテレビ局に対し、「いたって簡単なことだった。彼が既婚者だったことも、とても不適切な関係にあったことも認識していた」と発言。不倫関係については数カ月前に終わったとした。

 ホワイトさんによると、不倫関係はケイン氏が全米レストラン協会の会長だった1990年代中ごろにスタート。ケンタッキー州で行われたケイン氏の講演に出席後、同氏にホテルの部屋に招かれたことがきっかけだったという。

 一方、ケイン氏はCNNテレビとのインタビューで、ホワイトさんは「友達」だと断言。選挙戦から撤退する意思はあるかとの問いには、「妻や家族に与える影響次第で決める。妻が支えてくれる限り撤退はしない」と答えた。

 共和党のストラテジスト、エド・ロリンズ氏はケイン氏の不倫疑惑浮上について、「とどめを刺すことになるだろう」と指摘。「5週間後には投票が始まるという段階で、選挙戦の勢いを取り戻すことは難しい」と述べた。