イスラム穏健派が第1党へ=議会選投票始まる―エジプト

 【カイロ時事】ムバラク独裁体制の崩壊後、軍による暫定統治が続くエジプトで28日、人民議会(選出議席498)選挙の投票が始まった。議会は新憲法起草を主導する予定で、来年1月まで段階的に実施される選挙の結果は、独裁後の政体を左右することになる。穏健派イスラム原理主義組織ムスリム同胞団系の自由公正党が第1党になると予想されている。
 選挙は、裁判官による投票監視で公正性を確保するために、行政区ごとに3段階に分けて実施される。第1段階の投票は29日までの2日間、首都カイロや北部アレクサンドリア、南部ルクソールなど9県で、小選挙区比例代表の両方式により実施。小選挙区はそれぞれ1週間後に決選投票を行う。結果が確定するのは最終投票終了後の来年1月中旬になる見込み。