首相、内閣総辞職を発表=人民議会選は不透明に―エジプト

 【エルサレム時事】エジプトの首都カイロ中心部のタハリール広場などで早期の民政移管を求めるデモ隊と警官隊の衝突が激化する中、暫定政府のシャラフ首相は21日、内閣総辞職を発表した。ただロイター通信などによると、ムバラク政権崩壊後の暫定統治を行う軍最高評議会は辞表を受け取ってはおらず、次期首相候補を検討中という。
 総辞職が受理された場合、「ムバラク後」初の選挙として28日から始まる予定の人民議会選挙が延期されるとの観測も浮上している。そうなるとデモ隊を刺激し、国内が再び混乱に陥る恐れもある。