チュニジアでイスラム政党が第1党に、「アラブの春」で躍進
[チュニス 27日 ロイター] チュニジアの選管当局は27日、23日に投票が行われたベンアリ前政権崩壊後の制憲議会選で、穏健派イスラム政党アンナハダが第1党になったと発表した。
選管によると、ベンアリ前政権下で非合法化されていたアンナハダは全217議席中90議席を獲得。中道左派の共和国評議会(CPR)が30議席で続いた。
この結果、中東・北アフリカの民主化運動「アラブの春」により独裁体制が倒れた国で初めて実施された選挙で、イスラム政党率いる政権が誕生することになった。
ムバラク独裁体制崩壊後のエジプトでも、11月から始まる人民議会(国会)選でイスラム系政党が第1党をうかがう勢いを見せており、イスラム勢力が政治力を拡大させている。