葬儀狙ったテロで14人死亡、政党幹部が標的か パキスタン

パキスタンイスラマバード(CNN) パキスタン北部で11日、葬儀を狙った自爆テロがあり、当局者によると少なくとも14人が死亡、37人が負傷した。犯行声明などは出ていないが、地元議会の副議長が葬儀に参列していたことから、この議員を狙った犯行の可能性があるとみられている。

地元警察によれば、カイバル・パクトゥンクワ州の州都ペシャワル近郊で営まれていた地元女性の葬儀に男が侵入し、参列者に混じって自爆した。現時点で犯行声明などは出されていないが、地元議会の副議長を務めるアワミ民族党の議員が葬儀に参列していたことから、警察ではこの議員を狙った犯行の可能性があるとみて調べている。

同議員は爆発が起きる前に退出していて無事だった。

アワミ民族党は、パキスタン人民党のギラニ首相が率いる連立政権の一角を担う政党。反政府武装勢力パキスタンタリバーン運動(TTP)は同党を狙ったテロを繰り返しており、2月には北西部で開かれた政治集会の会場付近で爆弾テロが発生して5人が死亡、10人が負傷した。

当時TTPはこの事件について犯行を認め、「アワミ民族党は世俗政党であり、われわれは今後も同党の集会を標的とする」と予告していた。

昨年11月にも同党の党員とボディーガードが自爆テロによって死亡する事件が起きている。