露大統領に復帰、プーチン氏「公正に勝った」

【モスクワ=緒方賢一】ロシア大統領選は4日夜(日本時間5日未明)、即日開票され、ウラジーミル・プーチン首相(59)が約64%の票を獲得、4人の対立候補に大差をつけて当選を決めた。

 プーチン氏は5月7日に就任、4年ぶりに大統領に復帰し、通算で3期目に入る。2000年以降、大統領、首相として強大な権力を握ってきたプーチン氏は、国民の信を背景に統制色の強い国家運営を続けるとみられるが、強権手法に反発する中間層への配慮も迫られそうだ。

 プーチン氏は4日深夜(日本時間5日未明)、クレムリンに近い広場で開かれた支持者集会にメドベージェフ大統領を伴い登場し、目に涙を浮かべながら「我々は公正な戦いに勝った」と勝利宣言した。

 中央選管の5日午前7時(同正午)の集計によると、開票率97・47%の段階でプーチン氏は3300万を超える票を得て得票率は64・06%。過半数を取り、決選投票を待たずに1回目の投票で勝利を決めた。