韓国 トルコと原発事業再交渉へ=日本に逆転受注か

 【アンカラ聯合ニュース】トルコの原子力発電所事業に韓国企業が参加する可能性が高まった。
 トルコを国賓訪問している李明博(イ・ミョンバク)大統領は5日午後(日本時間同夜)、エルドアン首相と会談し、トルコ原発建設に関する再交渉に乗り出すことで合意した。青瓦台(大統領府)の崔今洛(チェ・グムラク)広報首席秘書官が伝えた。
 エルドアン首相は会談で、「友好国の韓国が原発2基を建設してほしい」と強く要請したという。これに伴い、韓国は黒海沿岸のシノップ原発4基のうち、2基の事業に参加できる足がかりをつかんだ。
 崔首席秘書官によると、両首脳はエネルギー担当相に原発建設事業に乗り出すよう指示しており、これは原発交渉が正式に再開することを意味する。
 両国は2010年まで同事業の協議を進めたが、原発の立地や電気料金などの問題で折り合わず、中断した。その後、トルコは日本側と協議に入ったが、昨年3月の福島第1原発事故が発生。これを機に韓国技術に対する再検討を始め、韓国との再交渉を決めたとみられる。
 また、会談では今年上半期(1〜6月)中に両国の自由貿易協定(FTA)の交渉妥結を目指すことでも合意した。