「人道に対する罪」と断定=シリアのデモ弾圧―国連調査団

ジュネーブ時事】国連の独立人権調査団は28日、反政府デモ弾圧が続くシリア情勢に関する報告書を公表、シリア当局による一連の市民殺害や拷問、性的暴行などの行為を「人道に対する罪」と断定する報告書を公表した。3月以降に当局に殺害された市民は3500人以上に達し、このうち子供が256人に上った。
 国連は従来、シリア政府の弾圧は「人道に対する罪の可能性がある」としていたが、市民への残虐行為が一向に収まらず、シリア当局の行為を一段と明確に厳しく批判した形だ。