タイ記録的洪水 バンコク中心部の王宮前広場周辺も冠水 首都機能に重大な影響も

タイの大洪水は、26日、首都バンコクの中心部、王宮前広場周辺も冠水した。バンコクでは今週末、大潮を迎えることから、さらなる被害の拡大が懸念されている。
チャオプラヤ川にほど近い、バンコクの王宮前広場では、満潮の時間を迎え、周囲の道路では冠水が始まった。
バンコク中心部にあるプラナコーン地区の王宮前広場では、26日夕方、近くを流れるチャオプラヤ川や排水溝から、下水を伝って、水が周辺道路へあふれ出した。
市民は「王宮が被害を受けないか心配です」と話した。
この周辺には、国防省法務省など政府機関の庁舎が集中していて、政治・経済の中枢としての首都機能に、重大な影響が出るのは避けられなくなっている。
政府は、王宮を首都の最重要施設の1つとして、洪水被害が及ばないよう全力を挙げているが、今週末、大潮を迎えることから、さらなる被害の拡大が懸念されている。